16歳になる愛犬、ダックスのモモ。出会いは僕が二十歳の頃。小さなダンボールに入った君を初めて見た日を今でも鮮明に覚えています。
くぅ~くぅ~と涙目で鳴く君を驚かさないよう連れて帰りました。
それから16年、骨折したり体調を崩したりもありましたが、いつも玄関でしっぽを振って走り回るのが当たり前だったんですが、今年に入りあまり体調が良くない…。
嘔吐、痙攣、転倒などこれまでには見られなかった症状が続くように。
もくじ
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病院で血液検査をしてもらった結果
血液検査の結果は尿毒症、腎不全
○尿毒症とは
口からアンモニア臭がしたり、重度であれば毒性物質が脳などの中枢神経系に影響し、けいれんや意識障害を起こしたりすることもあります。
また、胃腸障害を引き起こし、胃腸からの出血、食欲不振や元気消失、嘔吐、下痢なども症状として現れます
引用:FPC
○尿毒症の症状は?
✔口からアンモニア臭がする
✔口腔内の粘膜の壊死(えし)・潰瘍(かいよう)
✔胃腸障害
✔けいれん
✔意識障害
尿毒症は腎不全の末期症状である
アンモニア臭は確認できませんでしたが、症状を思い返しても尿毒症である事は間違いなさそうでした。
更に先生からは腎不全は治ることは無いので、今機能してる腎臓を維持するしか方法がないと言われかなりチョックでした。
○これからどうすればいい?
○先生から提案された解決策
✔ 抗生物質の投与
✔ 毎日の点滴通院
大きく分けてこの2つの方法が提案されました。
以前に抗生物質を飲んでいた時期があったんですが、薬が合っていなかったのか、副作用でかなりきつそうだったので点滴による通院を選択しました。
○この日初めて声に出して号泣しました
いつかは訪れる別れ。分かってるつもりだったんですが、愛犬と過ごせる時間がもう長くないんだと考えると何も手につかない。残された時間モモにとって何が一番最善なのか。
部屋に居るだけで涙が止まらなくなって……。もっとあーしておけば良かった。後悔しても変らないのですが自分を責めましたね。
一番辛いのはモモなのに顔見たらシッポ振ってくれる、ホントお前は強いよ。
通院点滴生活により体調が良くなってきた
病院で行ってもらったのは皮下点滴でした。
○皮下点滴とは
「皮下」とは、皮膚とその下の筋肉との間の、空間のことをいいます。犬の皮下は人間の皮下と比べて、ゆとりがあります。自身の皮膚と愛犬の皮膚を触り比べてみると、ゆとりがあるのがよく分かると思います。
犬の皮下点滴では、このゆとりに一度にまとまった量の補液剤を投与します。投与された補液剤は、ゆっくり時間をかけて吸収され、効果もゆっくり表れます。
処置に要する時間は10~20分ほどです。皮下点滴で使用できる補液剤は、皮下から吸収できるものに限られるため、水分や電解質の補給のために行われます。
引用:わんちゃんホンポ
栄養をサポートする役割ではなく、脱水をサポートする為のものでした。初めて点滴が終わって自宅に連れて帰った時、お腹がタプンタプンに垂れ下がっていたので驚きましたが、背中に注射針を刺して重力で水分がお腹に溜まるらしく数時間後には体内に吸収されるので問題ないと説明されました。
○点滴で様子を見て血液検査を繰り返し行う
腎臓の機能が戻る事はもうないんで残った機能をいかに現状維持させるか、毒素を抑える事しかできません。
点滴の効果もあってか、少しずつ体調が良くなっていきました。
毎日の点滴を3日に1回のペースに。
毎日注射を打たれてタプンタプンのお腹、病院が近づくとブルブルと震えていましたし見てるこっちも辛いですし、モモはそれを望んでるんでしょうか?
モモの幸せを一番に考えてあげたい。
号泣した日に決めたんです。
後悔だけはしたくない
モモと過ごせる時間が少ないのはどうしようもない。神社を見つければ必ず祈りましたよ。桜の時期だったので桜の木にお願いしたりもしました。
「少しだけでいいんでモモに元気を分けてくれませんかって」
少しでも長く一緒に居たいただそれだけ。
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認知症の症状が出始めた、夜泣き吠える。
桜の時期が過ぎ、祈りの効果もあってかここ半年体調が良かったモモ。ここに来て認知症の症状が見られるように。
認知症の症状に多いもの
✔ご飯を頻繁に食べたがる
✔生活が昼夜逆転する
✔単調な声で鳴き続ける
✔同じところをグルグルと歩き回る
✔飼い主の呼びかけに反応しなくなる
✔出来ていたことができなくなる
以前から食欲旺盛で何度もご飯を催促していたので、今思い返せば認知症の症状だったのかもしれません。当時はよく食べるので健康的と解釈していましたが実は認知症が始まっていたのかも。
○夜泣きもたまにするようになりました
初めはビックリしましたよ。来客があった時、散歩時にすれ違う犬に吠えるくらいしか無かったんですがいきなり夜中に吠えだしたんです。慌てて部屋の電気をつけてみるとオシッコとウンチが転がっていました。
○出来ていたことができなくなる
これまでは決まったシートの上でオシッコやウンチをしてくれてましたが、認知症の症状が見られるようになってから色んな場所でするようになりました。
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後ろ足を引きずって立てない歩けない、何が出来る?
年齢も16歳になると普段から寝てる事が多くなってきます。モモも水を飲む時やオシッコの時以外は基本的に寝て過ごしています。
ある日後ろ足を引きずって歩けない事がありました
後ろ足を気にしたりフラフラ歩いたり引きずって歩いたりという症状が見られるようになりました。少しの段差で躓いていたのも見ました。
そこでネットで「犬」「後ろ足」「歩けない」「ダックス」などのキーワードで検索して調べてみました。
○後ろ足を引きずって歩けない原因として
✔ 椎間板ヘルニア
✔ 関節疾患
✔ 関節炎
✔ 脳の障害
などが考えられます。その中でモモに一番当てはまっていたのが脳の障害でした。脳の障害はシニア犬に多く見られる症状で、先程書いたフラフラ歩く段差で躓くなど当てはまる項目が多かったです。
起き上がるのもキツそうでしたしかなり時間がかかっていました。
○対処法として効果的なものは?
✔ リハビリで筋力を付ける
✔ マッサージをしてあげる
✔ 散歩に出かける
3つ目の散歩に出かけるのはフラフラ歩くモモにとってはちょっとハードルが高かったので、まずはマッサージから始めました。動物病院でリハビリも考えたのですが外に連れ出すとブルブル震えたりストレスになることも考慮して自宅でマッサージを選択しました。
よほど病院がトラウマなんでしょう。あれだけ毎日点滴やらで注射打たれれば嫌になるのも当然ですが。
調子がよければ問題なく歩ける状態になりました
少しよろけて歩くときもありますが、自分で歩いてオシッコしたりできる日が多くなりました。フローリングで滑らないようにマットを引いたり、躓く段差をなくしたりモモの目線で障害になるものを出来る限り取り除きました。
これからの向き合い方
日本での小型犬の平均寿命が13歳と言われています。モモは現在16歳ホント親孝行で長生きしてくれています。
腎不全、尿毒症、認知症、脳の障害などの症状がありながら一生懸命生きています。突然の発作で痙攣を起こし「もうダメかも」と頭をよぎったこともありました。それでも真っ直ぐコッチを向いてシッポ振ってる姿を見るとこのまま時間が止まればいいのにと考えることもあります。
失った腎臓の機能は戻りませんし、脳の障害を取り除いてあげることも僕にはできません。でも大事な家族ですから後悔の無いように今一緒に居れる幸せを考え、僕にできることをやりたいと思います。
彼女が今幸せで居てくれればそれでいいです。後悔だけはしたくない。
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